はり治療で こんな病気も！ 熊本市の河津はり治療院

高齢女性
初診: x年5月26日
主訴: 8年前に胸のヘルペスを患った。
　下着が触れても痛く、痛みを忘れたことがない。
所見: 胸筋と、その表面の皮膚が、ボテッとした感じで腫れている。
治療: この腫れを引かせるように、腫れ所見の深さに応じたはりを、所見に合わせて行なっていった。
　　　　　__________
第2診: 5月28日
　痛みを忘れたことがなかったが、忘れるときもあるようになった。
所見: ボテッとした腫れが減ってきている。
　　　　　__________
第5診: 6月11日
　痛みを忘れているときの方が多くなってきた。
所見: 皮膚も、かなり正状な状態に近くなってきている。
　　　　　__________
第9診: 7月14日
　痛みはほぼ忘れているが、ときどき、ジカジカとした痛みを感じることがある。
　下着の触れるのは、全く問題なくなった。
　　　　　__________
考察:
　ペルペス後神経痛では、後遺症のひどいものでは、皮膚にケロイドができているものもある。
　ケロイドになっているものも治療した経験があるが、痛みが取れ難い。
　そこまで皮膚が悪化してないものでは、
　はり治療によって、皮膚の状態を回善させられる可能性があり、
　皮膚の回善に比例して、痛みも取れていくものがある。
　但、症例によって、効果はさまざまであり、早い段階で治療を始めたものほど効果が大きいようだ。
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高齢女性
初診: x年10月12日
主訴: 昨日から、腰から大腿後面にかけて痛くなってきた。
所見: 第5腰椎が陥没しており、圧迫骨折の後遺症のための痛みであろうと思われる。
　姿勢も悪いため、腰に無理がかかり、急性変化を起こして発痛したものだろう。
治療: 腰椎陥没がありながらも、これまでは発痛していなかったところから、古い所見の痛みではないと判断して、
　今回は、古い所見表面に出ている急性炎症所見に対して、軽くて静かなはりをした。
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第2診: 10月13日
　全く痛みを感じなくなったとのこと。
　急性炎症所見が消えている。
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中年女性
初診: x年10月4日
　主訴: 一か月前に眼を手術した。
　その後眼圧が上がり、眼球の一部に水が溜まった。
　物が小さく見え、濁りや霞みがある。
　耳鳴りもする。
所見: 目の周囲は腫れており、
　耳下や側頚部のこりやリンパうっ滞の所見が強く現われている。
治療: 耳下部や側頚部の緊張を取り、リンパ流を回善させ、
　目の周囲は、骨面近くまでのはりをし、腫れを引かせた。
　　　　　__________
第2診: 10月11日
　ぐんと腫れやこりが取れており、
　濁りや霞が減ってきて、見えやすくなったとのこと。
　　　　　__________
第4診: 10月20日
　小さく見えたり霞んだりするのが取れ、
　耳鳴りもなくなったとのこと。
　　　　　__________
考察:
　眼球には直接にははりを刺せないが、
　眼球に関わるリンパの流れをよくすることで、
　眼球そのものの炎症を鎮めることができる。
　別の例では、眼底出血が引かなかったのを、はり治療で引かせた例もある。
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中年男性
初診: x年11月11日
主訴: パーベルで三角筋部を痛め、
　腕を挙げると痛む。
所見: 三角筋前部・上腕骨大結節稜付近の緊張が強く、
　三角筋中部繊維や後部繊維も少し緊張している。
治療: 緊張した所見の表面から、急性炎症所見をとっていった。
　　　　　__________
第2診: 11月12日
　三角筋中部や後部の痛みは取れており、
　前部繊維の緊張も少し残っているだけとなった。
　後は無理せずに経過を見れば大丈夫と思われる。
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中年男性
初診: x年7月15日
主訴: 運動のやり過ぎで、1週間前にぎっくり腰をした。
　以前にも同じような痛みを繰り返していたが、今回はなかなか治らない。
　近くではり治療をしたが、思うような効果が上がらない。
所見:
　第3腰椎に変形があり、そこから外方にかけての堅い所見がある。
　腰方形筋の深部には、古い慢性的なしこりがあり、その表面を新しい所見が覆っている。
治療:
　まずは、今回痛みを発している新しい所見を取るためのはりを行ない、
　その後に、古くて深い慢性所見の処置をすることにした。
　　　　　__________
第2診: 7月16日
　寝返りのときの痛みが取れ、ずいぶんと楽になった。
所見:
　新しい炎症所見がずいぶん取れてきている。
　古い所見の表面もゆるめつつ、次第に深い部分にはりを進めていくことにする。
　　　　　__________
第8診: 9月2日
　はげしい運動をした際、奥の方に少し異和感を感じる程度になった。
　　　　　__________
考察:
　脊椎に異常があったり、古傷の慢性のしこりがあったりすると、
　ぎっくり腰などの痛みを繰り返すことが多い。
　そんなときに、古い所見を、根気よく治療して回善させてやると、再発を抑えることができる。
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中年女性
初診: x年4月7日
主訴: 肩が強くこっている。
　吐き気や頭痛はないが、息苦しい感じで呼吸が浅い。
　医師から、肩こりのためだと言われたとのこと。
所見: 肩はもちろん、胸椎の両側にも緊張があり、
　そのために、肋骨を充分には挙上できなくなっていて、胸郭が拡張しにくくなっており、
　その結果、浅い呼吸しかできなくなっている。
治療: 敏感な体質のため、細いはりを用いて、肩や背の緊張をほぐして、
　肋骨が充分に動くようにして、息を深く吸えるようにした。
　　　　　__________
第2診: 4月11日
　すっかり緊張が取れ、息が深くなり、息苦しさや肩こりも楽になった。
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中年女性
初診: x年2月23日
主訴: 暮れに踏み外して、膝関節や大腿下腿を傷めた。
　朝動き始めや、歩いた後や冷えたとき、キリで刺すように痛む。
　Ｘ線では異常はないと言われたとのこと。
所見: 発赤や熱感があり、推定70mlの水が溜まっている。
治療: 炎症が激しいので、まず、急性的な炎症を鎮めるため、
　浅くて静かなはりで処置していった。
　　　　　__________
第2診: 2月27日
　発赤や熱感もかなり治まっており、
　水も半減し、痛みもかなりとれている。
　　　　　__________
第3診: 3月2日
　水は推定10mlに減り、
　朝の踏み立て痛はなくなり、
　日常生活での痛みも苦にならない程度になった。
　　　　　__________
第4診: 3月9日
　水はゼロになり、生活上問題がないようになった。
　　　　　__________
考察:
　事故が原因となったもので、骨の損傷もなく、
　また、慢性的な炎症の下地がなかったため、
　わりに早く回善したものと思われる。
　交通事故や、打撲捻挫などでの損傷も、
　はり治療をすると、早く治まるものが多い。
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中年女性
初診: x年6月19日
　主訴: 半年前、3時間草取りをして膝を痛めた。
　立ちかがみのとき痛く、ずきずきする痛みもある。
触診所見: 膝関節の腫脹、少しの熱感もあり、
　推定30mLの水が溜まっている。
　膝をかばうので、腰臀部も痛くなり、腰がすっきりとは伸びない。
はり治療: 膝の水が引いていく道線をほぐして水の流れをよくする治療。
　それに加え、腰部の緊張も合わせて処置した。
　　　　　__________
第2診: 6月21日
　腰はびっくりするほど楽になった。
　膝の水は推定10mlに減ったが、まだ内側が痛い。
　　　　　__________
第6診: 7月4日
　膝の水は推定5mlに減り、ずきりとする痛みもとれた。
　　　　　__________
第8診: 7月14日
　膝も腰も、痛みを感じなくなった。
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中年女性
初診: x年4月6日
主訴: 血圧が上がったので、降下剤を2錠飲んだら、
　血圧が下がり過ぎ、肩首の痛みと頭痛が起き、気分も悪くなった。
　痛み止めを飲んで湿布をしたが効果がなかった。
触診所見: 浅くて強い緊張がある。
治療: 静かなはり刺激で緊張を解き、
　過敏になっている痛覚閾値を鎮めるようにした。
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第3診: 4月10日
　緊張もすっかり解けており、
　痛みも気分の悪さもなくなった。
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高齢女性
初診: x年10月31日
主訴: 半年前より、腰臀下肢部が痛み、歩行にも支障がある。
　鎮痛剤やブロック注射も効果がなく、かえって血圧が200mlhgに上がった。
　後は手術しかないと言われたが、手術はしたくないとのこと・・・。
　肋間神経痛も併発しているので、合わせて処置した。
所見: 4・5腰椎の変形が触れる。
　その周辺から臀下肢にかけての急性炎症性所見があり、その奥には古くて硬い慢性所見もある。
　肋間神経の経路にも、炎症性所見がある。
　　　　　__________
治療:
　まず、急性炎症性所見から取るはりを行い、急性的な痛みを取ることにした。
　肋間神経の起始部から中央にかけての炎症性所見も処置した。
　　　　　__________
　変形性脊椎症や狭窄症や椎間板ヘルニアなどで、共通して言えることとして、
　骨や軟骨自体をはりで回復させることはできないこと・・・、
　しかし、その周辺にあって、痛みを発している炎症性所見を回復させることはできること・・・、
　そのため、骨や軟骨自体の変化による痛みへの影響がどれだけのものなのか、
　炎症性所見による痛みへの影響がどれだけのものなのか・・・、
　その割合によって、はり治療で回善させられる限度が決まるため、痛みが回善する効果に差が出てくること・・・、
　そういったことを説明した上で治療を行なうことにしている。
　　　　　__________
第3診: 11月7日
　1回目の治療で痛みが和らいだが、無理したり冷えたりして少しぶり返し気味だったが、
　今朝はとても楽になっている。
肋間神経痛の痛みもとれている。
　　　　　__________
第8診: 11月29日
　葬儀のために長距離バスに乗ったり、かなり歩いたりしたが痛みは出なかった。
　足裏に、何か貼り付いているような感じがあったのも取れている。
所見:
　急性炎症性の所見がほぼ取れている。
　慢性の硬い所見も、ある程度小さくなってきている。
　　　　　__________
考察:
　椎骨や軟骨に起因する痛みで、手術するまでもないが、病院の治療でも回善し難い、
　そんな症例はとても多い。
　そんなときでも、Ｘ線などには映らない所見を触診で確認し、
　それを、はりの治療で回善させることで、痛みが楽になる症例はとても多いことを実感している。
　椎間板ヘルニアでは、以前はよく手術をしていたが、白血球がヘルニアを処理することが分かってきた。
　これも、はり治療で痛みが和らぐものが多い。
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高齢女性
初診: x年7月31日
主訴: 二か月以前から、腕を挙げると肩周辺が痛むようになった。
　寝てるときもうずきを感じる。
触診所見: 肩関節後部の棘下筋・小円筋・大円筋などの緊張があり、五十肩に似た症状を示しているが、
　それよりも、肩関節外方から前方にかけての棘上筋停止部付近の炎症所見が強く、
　無理をした後に発症したということなので、肩板炎だろうと判断した。
はり治療: 関節後部のしこりは、急性的な炎症ではなさそうなので、わりに深刺して所見を取った。
　関節前方の所見は、急性的な炎症性の所見だったため、浅いところにある所見から処置を始めた。
　特に、夜のうずきがあるものは、進行中のものであることが多いので、
　まずは浅い部分の所見の処置から始めてうずきを鎮め、
進行期から回復期への転換をさせることが必要である。
　　　　　__________
第3診: 8月9日
　関節後部の緊張もゆるみ、前方の炎症所見もかなり少なくなってきた。
　腕の挙上痛や夜のうずきも、かなり取れてきた。
　　　　　__________
第5診: 8月22日
　引っ越しで無理をしたため、夜のうずきが少し再発した。
　　　　　__________
第7診: 9月4日
　挙上時に引っ張れる感じも、夜の痛みもなくなった。
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青年女性
初診: x年2月28日
主訴: 学生時代からスポーツで無理をし、慢性の腰痛を持っている。
　この2年ほどは悪化し、腰臀部から鼠経部・大腿内側にかけて、座ってても寝ててもうずく。
　軟骨がすり減ってるといわれ、病院で2年ほど治療をしているが効果が上がらない。
触診所見: 第5腰椎と第1仙骨間が狭く変形しており、
　その周辺から、臀部・鼠経部にかけ、炎症性の腫れやしこりがある。
はり治療:
　まずは、痛みを強く感じている炎症性の腫れを取るはりを行ない、
　その取れ具合に応じて、更に深い部分の慢性のしこりを取ることにした。
　このような症例の場合、
　柔らかい炎症性の所見を触知できずに、一気に深いところにある硬い所見にはりを刺すと、痛みが増すことがある。
　　　　　__________
第2診: 3月1日
　炎症性の所見がぐんと引いており、内腿に違和感は残っているものの、
　座ってるとき、寝てるときの痛みも、あまり感じなくなっている。
はり治療: 浅い部分の所見が減ってきたので、より深い部分の硬い所見の表面からゆるめていくことにした。
　　　　　__________
第4診: 3月7日
　腰椎周辺、臀部などの硬いしこりもずいぶん小さくなっていて、痛みもほとんどなくなっている。
　　　　　__________
考察:
　X線やMRIなどでは、主に硬い骨の変化を見て、それに対する処置を試みることになりがちである。
　もちろん、はりで硬い骨や軟骨を変化されることができるわけではないが、
　かなりの症例の場合、骨の周辺の軟部組識の炎症性変化を、
　はり治療によって改善させていくと、症状が軽減するものが多い。
　また、このケースのように、若い方は、治癒力も旺盛であるため、はり治療による回善力も大きい。
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中年男性
初診: x年2月23日
主訴: 昨年暮れに、腰椎の圧迫骨折をし、通院しているが、腰をへの字に曲げてでないと歩けない。
所見: 腰椎周辺には痛みを感じて不思議がない新しい所見がある。
　まっすぐに立てず、腰を突き出してでないと立てない。
　治療中にも、何度も体位を変えないと、痛みを感じて耐えられなかった。
　もう一点、うつ的な状態になっておられ、声もうまく出せなさそうだった。
治療: 所見は、はりに反応しやすそうなものだったので、所見表面の一番痛みを感じてる部分から処置した。
　　　　　__________
第2診: 2月25日
　所見も回善しており、痛みも和らぎ、体位変換もせずに治療できた。
　　　　　__________
第4診: 3月4日
　痛みが取れ、腰も伸び、元気よく体を動かせるようになった。
　何よりも、声が普通に出るようになっており、うつ的症状も回善した。
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高齢女性
初診: x年1月5日
主訴: 一昨年暮れに1腰椎の圧迫骨折。
　下部腰椎にはすべり症もあり、長年腰痛があった。
　20日前、変な姿勢をして腰を痛め、臀部、下肢に痛みやしびれが走る。
　通院していて、ブロック注射もしたが、効果がなかった。
治療: 圧迫骨折周辺、すべり症周辺に強い緊張所見がある。
　古い所見の表面に、今回発症したと思われる新しい所見が触れるので、まず、これを除くことから始める。
　　　　　__________
第2診: 1月7日
　前回の治療後、少しは軽くなったが、
　朝が硬く、下着を着るのが辛い。
　　　　　__________
第4診: 1月14日
　だいぶよくなってきたが、歩き過ぎた後は痛む。
治療: 新しい炎症所見はだいぶ取れてきたので、少し深刺をし、古い所見も取るように努めた。
　　　　　__________
第6診: 1月21日
　脊椎周辺の所見もかなり取れてきて、朝の痛みも、臀部下肢の痛みやしびれもかなり良くなってきた。
　　　　　__________
第9診: 2月4日
　歩き過ぎたときに、下肢に少しだるさを感じる程度まで改善した。
　　　　　__________
考察: 背骨に何らかの傷を持つと、
　その周辺に慢性的に炎症性のしこりができていく。
　その状況のなかで、何らかの無理がかかると、急性的な症状の痛みを発性するものと思われる。
　慢性的な症状を抱えている方は、定期的にはりで所見を小さくしながら、
　急性的な発症を予防していくのがよいでしょう。
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中年女性
初診: x年7月6日
主訴: 一か月前、歩き過ぎて腰や膝が痛くなった。
　歩くのも痛いし、正座をしてもいたい。
所見: 腰部の第4・5腰椎間にヘルニヤ様の所見があり、圧痛もある。
　膝は、特に外側に腫れと痛みがあり、膝窩（膝の裏）の嚢には推定10mlの水が溜まっている。
治療: 腰椎の周辺の所見は、割に簡単に処置し、より重症な膝の外側の所見を重点的に処置した。
　膝窩嚢の水は、前面（膝上嚢）の水より引き難いが、ここにも、水を引かせて痛みを取るようなはりをした。
　　　　　__________
第3診: 7月13日
　腰臀部の痛み、膝の外側の痛みは感じなくなった。
　膝窩には、まだ少しの水は残っているが、かなり楽になっており、下腿を後ろにはね上げるような動きのときのみに痛むだけになった。
　　　　　__________
第5診: 7月19日
　膝窩に、あと少しの違和感を感じるだけになった。
　　　　　__________
考察:
　膝の痛みは、変形の程度、所見の程度、経過の長短などの違いで、治療に要する頻度や回数もさまざまです。
　もちろん、現われている症状や所見も、ひとによってさまざまです。
　一度すり減ったり割れたりした軟骨や、変形した骨は、もとのように治ることはありません。
　しかし、はりの治療では、それらの大元の変形などの周辺に起きてきた炎症性のさまざまな変化、
　それらを、的確に触知して、それらの所見を改善させるための最適なはりの刺動法を使い分けながら治療することで、痛みを取っていくのです。
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中年男性
初診: x年5月3日
主訴: あるスポーツをやっていて右膝を痛めた。正座すると膝がパンパンに張る。
所見: 加齢によると思われる膝の変形もある。
　推定30mlの水（炎症性の浸出液）が溜まっている。
治療: 膝の水は、多くの場合、膝上嚢と呼ばれる、膝蓋骨の上にある嚢に溜まる。
　もちろん、これ以外の膝関節嚢や膝窩嚢などにも溜まることもある。
　そこで、膝上嚢の周辺の、リンパの流れを邪魔して目詰まりを起こしているしこりをはりでほぐすことで、
　注射器で水を抜かなくても、自然に水が引くようになる。
　　　　　__________
第4診: 5月18日
　水は推定10mlに減り、痛みの自覚もほぼ取れた。
　膝上嚢周辺のしこりも小さくなってきた。
　　　　　__________
第11診:7月11日
　水は推定5mlとなり、痛みもなく、様子を見ながらスポーツも再開している。
経過: ここに至るまでに、痛みがさほどないために、どうしても動きが多くなり気味となったようだ。
　そのために、水が、10mlから15mlの間を増減することを繰り返した。
　自覚症状が軽くなると、どうしても動きが多くなるのが自然で、となると、振り返すことになるのは、多くの症例の場合の課題だと感じている。
　　　　　__________
第13診: 7月26日
　水も全く無くなり、スポーツにも完全に復帰できた。
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中年女性
初診: x年5月8日
主訴: 頭を動かすさいに、ゆらゆらと揺れる感じがする。
　半年前から少し感じるようになっていたが、この1週間、強く感じるようになった。
　肩こりは強いが、頭痛や歩行時のふらつきはない。
所見: 下部頚椎の湾曲や、その周辺から側頚部にかけての古くて硬いしこりと、
　そのしこりの表面を覆う、ぶわっと腫脹した新しい所見とがある。
治療: まずは、この新しい所見を取るはりを行ない、次第に古い所見まで回善させる目的の治療をすることとした
　　　　　__________
第3診: 5月16日
　頭を振るさいに少しはふらつき感が残っている程度になり、肩の痛みも取れた。
　新しい所見も半減しており古い所見の表面の治療もできるようになっている。
　
第4診: 5月19日
　頭を強く振ると、少しは感じるが、日常生活には全く問題がなくなった。
所見: ぶわっとした新しい所見は9割方取れた。
　斜角筋部、横突起部、棘突起部、頭板状筋周辺の古い所見も、5割方取れている。
　
考察: めまいの原因はいろいろ考えられるが、はり治療で内耳のリンパの流れを回善させると、回復するものも多い。
　今回の症例では、ぶわっとした新しい所見を取ることで、大きく回善したものと思われる。
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中年女性
初診: x年8月18日
主訴: 肩や首がこって、片方の頭が痛む。
所見: 肩や頚椎の両側にかけて、強い緊張がある。
　頭痛を発している部分にも、リンパのうっ滞による腫脹と、頭部筋の緊張がある。
治療: 肩や首の筋の緊張をほぐし、頭部リンパの流れる経路の目詰まりを解くためと、頭部筋の緊張をほぐすはりをする。
　習慣性の片頭痛や、一時的な頭痛でも、このようなはり治療で取れていくものが多い。
　　　　　__________
第2診: 8月24日
　肩や首のこりがずいぶん楽になり、頭痛も軽くなった。
　　　　　__________
第3診: 9月1日
　頭痛も無くなり、肩や首のこり感も感じなくなった。
　触診所見としては、少しの残りはあるので、症状が出はじめたら、早目に来院するように告げた。
　習慣性のものでは、再発の可能性も高くなり、また放っておくと悪化するので、早目早目の処置が望まれる。
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使い捨てはりなので 清潔で安心安全！
熊本県 熊本市 中央区 水前寺の 河津 はり治療院
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高齢女性
初診: x年6月1日
主訴: 1年ほど前から肘の内側に痛みと圧痛があった。
　特に無理はしてないと思うが、3か月ほど前から、肘をひねったり物を抱えたりするとき、強く痛むようになった。
　以前に、他の関節にも似たような痛みが出たことがある。
所見: 俗に野球肘といわれている内側上顆炎と同じ状態になっている。
　肘の内側、前腕屈筋群の起始部を中心に腫れや筋の緊張したしこりがある。
治療: はり治療は初めてとのことでもあり、炎症もあるので、細いはりを用い、浅い所見から取り始めた。
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第2診: 6月4日
　腫れも少し減ってきているので、これから少しづつはりの深度を増した治療をする。
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第5診: 6月18日
　腫れも緊張もずいぶん取れ、ねじったり抱えたりしても痛まなくなった。
　野球肘やテニス肘も、この症例と同じように、はりによって治っていくものが多い。
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中年女性
初診: x年7月20日
主訴: 数年前から、上額部の歯の上方が痛い。
　歯科で診てもらっても異常はないといわれた。
所見: 触れてみると、上額骨の表面に貼り付いたようなしこりがあり、圧痛もある。
治療: 顔面なので、一番細いはりを用いた。
　慢性的なしこりなので、しこりの表面から次第にほぐしていくようなはりの動かし方に専念した。
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第4診: 8月2日
　治療を重ねるごとにしこりも小さくなり、圧痛や自発痛も取れていったので、治療を終了した。
　このように、X線やMRiなどでも映らない所見も、手で触れると発見できるものが多い。
　そして、その触感に応じたはりの動かし方を使い分けることで、取れていくものも多い。
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